劇場型世界

今年は小泉総理とホリエモンが主役でした。
ここに来て姉歯建築士が最近主役に登りつめた様である。
前半の二人は比較的国民に支持されているみたいで、私はそうではないが、
最近の主役になった人は何か世相を反映しているように私には思える。
ぎりぎりのところでついに一線を越えてしまった。
高度貨幣経済の社会において前者の主役は油を注ぐ役目の人たち、
後者は油にまみれてしまいその中でとうとう一線を越えてしまった。

利益追求がもっとも重要な社会、利益追求に成功した人たちが尊ばれる社会
競争社会に油を注ぎ競争のスピードをあげさせる首相、其れを支持する国民、
その結果一線を越える人たちが加速度的に増加するだろう。
法律を修正しても利益至上主義、競争至上主義においてはそんなものは効き目がないと思う。
これがグローバルスタンダード(アメリカ型社会)の本質である。
地球レベルでは現在少数の富裕層と大多数の貧困層に分かれているが
将来それが加速度的に拡大していく、それがグローバルスタンダードである。

人間は進化(貧しくて死んでいく人の数が減少する世界)することが出来るのだろうか?

ほとんどのSF小説では未来の社会を富を持つ層と、
スラム街に生活する層とに完璧に分かれた世界が描かれているがとてもリアリティがある。